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十字路ナイト2014「タワーのなかの原画展」(絵本作家savaの個展)

三冊の絵本の原画をビルの4階建てのビルの各階に飾り、音楽、唄、朗読によってツアー形式に絵本を読み解いてゆく「空間絵本」の個展を開催しました。
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まず、受付をすませると、「原画のない絵本」が手渡されます。
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額の中がくりぬかれていて、各物語の世界への入り口だけが書かれています。
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このタワーは、4階建て五角形のビルですが、4本の柱で支えられた4F屋上部分は最大8名までしか登れないため、
今回は、チームに分かれ各15分くらいのツアーで1チームずつ原画を巡ってゆきました。
まずは、企画者sropdrop二人による「十字路ナイトの想い文」ツアーの説明が行われました。
「今回は、十字路ファンタジー三部作の絵本となっております。
各階に1つの物語を散りばめて、空間・音・光、五感をすべて使って絵本の世界へと誘いたいと想います。」
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1番上4F屋上のドアを開けると、、、、
「地上都市・銀天街」のお話が始まります。
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「天空都市・銀天街」作・絵:sava パイプオルガン・唄:sava 朗読:meg
何に吊るされているわけでも、支えがあるわけでもないのに、
空の真ん中をつるつると色のない階段が上へと続いている。
20段ばかしだろうか。階段を一段一段のぼり、一番上へとたどり着くと、あたり一面、木の枝に絡みあうようにして三角屋のお家が立ち並んでいた。
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その枝をよーくたどると、一本の木でこの都市はできていた。
この大木はアーケードとアーケードが交差するちょうど真ん中に生えていた。
そして、その大木の根っこには、古くてちっちゃな三角屋の家がぽつんとあった。
その家に住んでいたのは、この都市では有名な「なまこじいさん」。眉毛がなまこのように太くて黒々していたからだ。
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この都市は、幾度の戦も逃れ、新しい波にも流されることなく、家主数を変えず
絶えず街の住民が繁栄を繰り返し慎ましやかに25世帯の家族がのんびりと生活を営んでいた。
やがてドアの向こうの地上に出回っていた「商品」というものをひとりの住人が持ち込んできた。
たちまち、天空都市では商品とやらが大流行。それを交換するための「お金」ができ、みな「商い」をすることを始めた。
25世帯の家主はみな「商人」となり、せっせかせっせか「稼ぎ時、稼ぎ時」と競い合うようになった。
お金持ちになった家が三角屋の上に1つ2つと部屋を足し、天空都市はたちまち日光の光も届かないぼこぼことしたまちとなった。
なまこじいさんはその頃だろうか、三角屋の屋根の上に木を植えはじめた。
日中はお店の番などもせず、どんな時も木に白熱灯の光と水をやり、毎日毎時間屋根の上で過ごした。
「稼ぎ時、稼ぎ時。こんな売れ時に、なまこじいさんはのんきに木の面倒を見ているよ。」
みんなはなまこじいさんを笑った。なまこじいさんの木はにょきにょきと育っていった。
やがて木のてっぺんは日光に届き、さらに元気よく横へと枝を伸ばし始めた。
やがて、なまこじいさんの木以外、日光は届かなくなり、天空都市の住人たちは、おかしくなっていった。
肌はクラゲのように青白く透けていて、歯はスポンジのようにスカスカ。
笑顔もつくれず隣の住人と会話もできないくらい元気がなくなってしまった。
なまこじいさんは25世帯のまちの住人をアーケードのど真ん中に集めた。
「きみたちを助けてやろう。かつての都市のよう、隣の住人と助け合い25世帯が仲良く暮らすのであれば、わしが力を貸してやろう。この木が永遠に光の届くように、みんなが家を大きくしないと約束するんだよ。」
住人達は、商人を辞め、また「商品」のない世界で助け合って生きることにした。
なまこじいさんの育てた木の根からたまった水は川となり、地下水として生活を潤わせ、枝の先に住み始めた夜光虫が夜は街を照らす街灯となった。
葉っぱは天空都市の知恵を伝える紙としてこどもたちへと配られて、三角屋の家々は光の邪魔にならないよう、その木に支えられるようにして、木の枝のふもとに並んで立った。
今日もまた、この階段を上ると、25の住人がのんびり生活を営んでいるかもしれない。
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《唄:太陽が木を照らし》
太陽が木を照らし、夢を運ぶ
欲望が束となり、まちとなり、滅ぶ
もう二度と、もどれない あやまちの森
太陽が木を照らす、わたしを照らす
まちとなり、水となり、川となり、光となり、
まちとなり

天空都市のお話、おしまい。


「なにやら下から重低音が聴こえてましたよ!」音楽に吸い寄せラルようにして下へと階段をおりると、、、、
「地下都市・銀天街」のお話が始まります。
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「地下都市・銀天街」作・絵:sava 電子ピアノ・唄:sava 朗読:meg
ドーナツ型の道は、土と、コンクリートと、コケを固めてなみなみ状にした質感をしていた。
なみなみ状の壁に片足ずつかけながら下へと降りてゆく。
20メートルくらい進んだころだろうか、明かりも届かぬ湿気の溢れた底の方からから、ドンドドン・ドンドドドンと重低音が聴こえてきた。
地下都市の入り口だ。ひとつひとつの家は卵のような形をしていて、ここの住人たちは、「卵の部屋」と呼んでいた。
卵の部屋は、15部屋くらいあるだろうか。一人暮らしをする者もいれば、家族で住むものもいる。だいたい20~30代といった若い者達が住んでいるようだった。
ちいさな夜光虫をバッチにした、この街のリーダー・ハリクヤマクはこの地下都市の街を、音楽で案内してくれた。
《唄:ポントンプンのうた・地下都市ver.》
ポンポトポンポンポン ドーナツトンネルを抜けたら
ポンポトポンポンポン 卵の部屋の集まりさ
ポンポトポンポンポン 明かりは届かないけど
ポンポトポンポンポン 夢をあつめたまち
みんなが流した 涙
ぼくたちにゃ 生活の水
みんながこぼした ことば
集めて 歌をつくるのさ。
(たいこ)
とんととトンとんとん とんととトンとんとん
とんととトンとんとん とんととトンとんとん
とんととトンとんとん さあ足踏みをしよう
とんととトンとんとん 地下都市の眠りを さまそう
みんなででは足もとを とんとんトンとふみましょう
とんととトンとんとん とんととトンとんとん
とんととトンとんとん とんととトンとんとん
(間奏)
(転調して)
ポンポトポンポンポン ドーナツトンネルを抜けたら
ポンポトポンポンポン 卵の部屋さ
ポンポトポンポンポン 明かりは届かないけど
ポンポトポンポンポン 夢をあつめたまち
地下都市銀天街 みんなが歩く 道の下
ぼくらは こぼれたかけらあつめるよ
英知に夢に愛に芸術つくるまち
ポンポンポン・・・・・・・
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地下都市のお話、おしまい。

すべてのチームがツアーを終え、1Fのカネボウヒロバに集まりました。
天空都市・地下都市の絵も1Fに飾られます。
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「ここ、地上都市・銀天街」作・絵:sava ギター・唄:sava feat.秀超 朗読:meg
《唄:三重層のまち》
三つのまちのなか 生きる人の物語
みえるもの、みえぬもの かわらず、つむいでく
空へとのぼり、土にかえる
三重層のまちは 今日も息をする

(朗読)
国道329号線と330号線の交わる交差点・コザ十字路の一角に、その街は存在する。
3月29日の十字路ノ日になると、星の子たちは光のワルツを踊り、
地場に吸い寄せられるようにして、表現者達が宴を愉しむ。
絵・音・ダンス、店・家・故郷、職場・生活・遊び場、天空・地下・地上、
いつの日も、この街は三重層の街でできている。
今私たちが見えているのは、単なる一層の世界、地上都市・銀天街なのかもしれない。

今年もまた、十字路ノ日に、
あたらしく何かが消えては、
あたらしく何か生まれる。
かわりつづけるものとかわらない物語。
3/29、十字路に生きる人へ
エールを送る、そんな一日。

《唄:十字路讃歌 feat.秀超ver.》
一人の労者 二つ道つくり 三つの店が 六つになった
四輪が走る 御兵隊歩く 六人の赤子 Na na 泣いてる
八つの時に見た店主 九十過ぎて 遠に昔 十字路市場

一人の母に 二人の父が 三つの時に 夜逃げした
五ドルの札を ロックで稼ぎ Na na na 歌い 野菜に変えた
九十過ぎて 見た店主は 遠に昔の 十字路市場

いぬち尽きても 憎くても 店滅びたら 世を去るさよ〜
越来ぬ前で 六月二十三 七度願い 大和ぬ世がきた
九十過ぎて ようやく見えた 遠に昔から 十字路市場

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十字路ファンタジー三部作、おしまい。


*物販もしました。
十字路ファンタジー三部作ポストカード 各¥200
天空都市の三角屋バッジ 各¥50
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*企画・sropdrop
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《写真提供 : 写真家 豊里友行》
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